1,自死遺族をとりまく社会の現状 3
平成13年度の統計資料によると,年齢別の死因(統計資料)では, 男性の 25歳から44歳 の幅広い年代において, 女性の 20歳から29歳 において,第1位の死因は 自死 となっています。 三大疾患と呼ばれる 悪性新生物(悪性腫瘍,癌など),心疾患(心筋梗塞,心臓病など), 脳血管障害(脳梗塞など)は,医療技術の向上などにより,歯止めがかかっていますが, 自死を原因としたものが,死因の上位を占める傾向は年々拡大しています。 そして,自死が,死因として 第3位以内 となる年齢層は,下の表に示したとおり, 男性 10歳から59歳,女性 14歳から49歳 です。 自死という死因は,日本の中において特異なものなのでしょうか? 私は,そうは思えませんし,数字はそれを示しています。 そして,あまりにも社会的な影響が大きい世代の死だとも思います。
平成13年において,15歳〜44歳 で亡くなられた方は,33.716人おられます。 その中で,自死を原因として亡くなられた方は,8.642人もおられます。 この数字は,その年齢層の中では,25%を越える(4人に1人以上の)方々が, 自死で亡くなれていることを示しています。 さらに,これらの統計に発表される数字よりも,実際はより多くの方の死因が, 自死であるというのも現実なのです。 これらの数値的な現実を知り,他人事としてではなく,臭いものには蓋ではなく, 自分のこととして考えたことがある方は,今のこの日本にどれくらいおられるのでしょうか? 以前の私もそのひとりではありましたが,「自死」というものに,「命」というのものに, あまりにも目をつむり,考えることをしていないのではないでしょうか・・・ また,それを考えることができる機会が多かったとも思えないのです。 家庭,学校,職場などのあらゆる場所,場面で,もっと「生命」「命」「生と死」について, それを自分の人生にしっかりと密着したものとして,問いかけ続け,考え続けることは, とても重要なことだろうと私は考えています。 そして,もし,あなたが,今までの過去の自分として,見つめてこなかった対象の出来事(自死)に, ある日,突然直面したのだとしたら,その衝撃が大きいことは当然のことだと思います。 だれかひとりだけが,すべて悪かったからというものではなく・・・です。 けれど,それは決して あなただけの衝撃,痛み,苦しみだけではないし, たくさんの自死遺族の方が,この日本におられることは確か なのです。 そして,その声をあげられる場所もほとんどない中で,家族だけで,また,たったひとりで抱え込み, 心を閉ざし,涙さえ流せずに,今を生きておられる自死遺族の方々が,たくさんおられるのは事実です。 |
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